技術コラム

小容量化粧品の内容量表示規約とアルミパウチの充填精度について

小容量充填

足柄香粧株式会社では、化粧品の小容量充填が可能です。
アルミパウチでは、化粧水やシャンプー、スクラブ入り製品など、あらゆるバルクにおいて化粧品サンプルの製造を実現することができます。

化粧品の製造・販売に関しては、薬機法などの法律や規約に注意しなければいけません。中でも、内容量については「化粧品の表示に関する公正競争規約」で定められています。

今回のコラム記事では、小容量化粧品の内容量に関する表示規約と当社のアルミパウチ充填機の充填精度についてお伝えしていきます。

化粧品の表示に関する公正競争規約について

化粧品の必要表示項目に関しては、景品表示法に基づき定められた「化粧品表示に関する公正競争規約」に記載されており、内容量については以下のように記載されています。

(内容量)
第5条  規約第4条第4号の規定に基づく内容量表示(容器又は包装材料を含まない。以下同じ。)は、次に掲げる基準によるものとする。
  (1)  内容量は、内容重量、内容体積又は内容数量で表示することとし、内容重量は「g」又は「グラム」、内容体積は「mL」又は「ミリリットル」、内容数量は個数等の単位で表示する。
  (2)  内容重量又は内容体積は平均量により表示する。ただし、最少量である旨を表示する場合は、最少量によることができる。
  (3)  内容量を平均量で表示する場合の表示量と内容量の誤差の不足側公差は、-3 %以内とする。
  (4)  内容量が10グラム又は10ミリリットル以下の化粧品(以下「小容量化粧品」という。)については、内容量表示を省略することができる。
  (5)  内容数量が6以下で、かつ、包装を開かないで容易にこれを知ることができる化粧品については、内容数量表示を省略することができる。
  (6)  小容量化粧品について内容量を表示する場合にあっては、10個の内容量の平均値が、表示した内容量の-3%を超えてはならない。また、表示した内容量と実質内容量の誤差の不足側交差は、-9%以内とする。
(引用:https://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02.html

10グラム又は10ミリリットル以下の小容量化粧品については、内容量表示を省略することができます。
表示する場合にあっては、10個の内容量の平均値が、表示した内容量の-3%を超えてはなりません。また、表示した内容量と実質内容量の誤差の不足側交差は、-9%以内とします。
ポイントとして、過量についての規約はありません。

量目公差が百分率となっているので、小容量になるほど誤差の絶対量(グラム等)が小さくなり、管理が難しくなると考えられます。

足柄香粧のアルミパウチ小容量充填について

それでは、内容量に関する当社のアルミパウチ充填の対応方法と、実際の充填精度について、具体的にご説明いたします。

足柄香粧株式会社では、アルミパウチの充填について0.5mlから充填対応可能ですが、
先ほどの規約では内容量0.5mlと表示した場合、-3%は-0.015ml、誤差-9%は-0.045mlと充填誤差が非常に狭くなってしまいます。
しかし先述したように、過量での誤差については規約がありませんので、当社ではアルミパウチ充填機の充填精度と、内容量を踏まえ、規約に違反しないよう充填量と管理幅を設定しています。

内容量に合わせたアルミパウチ充填量の範囲設定

アルミパウチ充填機では、0.5ml~25mlまで幅広い内容量に対応しています。
サンプルとして1回に使用する量が少ない美容液や、ファンデーション、使用量の多いシャンプーなどもアルミパウチ充填が可能です。

当社では、概ね下記の通り充填量と管理幅を設定しております。
表示量がミリリットルの製品は計量器で管理出来るよう、比重換算したグラムにて管理しております。

 

このように、基本的には管理幅の不足側が表示量となるようにする事で、表示量を切らない充填量で管理致します。

ただし、充填量が多すぎても、アルミサイズに対する適量やコスト面で問題になる可能性もございますので、個々にご相談させて頂きます。

 

アルミパウチ充填機の充填精度について

当社では、アルミパウチの充填量を1hに1回以上計測し、充填量管理を行っております。

計測値のバラツキをみることで充填精度を算出することが出来ます。

正規分布では99.7%が平均値±3σ内に収まるとされていて、バラツキの大きさを数値化した「標準偏差(σ)」と平均値は、製造業の指標としてよく使われます。(図)

 

例えば、計測した値から平均値が10gで3σが0.3とすると、全体の99.7%が9.7g~10.3gの範囲以内に入るということになります。

当社のアルミパウチ充填機では、10g以下の製品で3σ=0.03という実績もあり、非常に高い充填精度を誇ります。

但し、バルクや温度変化などによりバラツキは変動する為、管理幅としては広く取らせて頂いておりますが、小容量充填にも十分対応出来ますのでご安心下さい。

当社のアルミパウチ 化粧品サンプル課題解決事例をご紹介!

当社がこれまでに行った、アルミパウチ 化粧品サンプル製造における課題解決事例をご紹介します。

 

事例①:2つのホッパーで2種類同時に充填が可能 ペアパウチの製造事例

 

 

こちらは、ペアパウチの充填事例です。

例えば、シャンプーとリンス、化粧水と乳液など、異なる内容物をセットで製造したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

バルクの性質が異なるため、充填量のバラつきなどを考慮しながらの難しい製造になりますが、当社の技術力と保有設備で対応が可能です。

 

当社では、2つのホッパーで異なるバルクそれぞれに合わせて充填を行うことができるため、シャンプーとコンディショナー等、異なる内容物のペアパウチ製造が可能です。

 

容量も0.5~25g/mlの対応範囲で承っておりますので、ご検討されている方はぜひ当社までご相談ください。

 

>>事例の詳細はこちらから

 

 

 

事例②:アルミパウチに製造日などの印字対応可能

当社では、アルミパウチに対して使用期限・生産情報等の各種情報をインクジェットにて印字することが可能です。

化粧品サンプルには、これらの各種情報が印字されていないこともありますが、特に顔周り・目の周りに使用する商品に対しては、使用期限が設定されていることが多く、インクジェット印字をご依頼されることが多くなります。ご要望をお伝えいただけますと、印字する場所や内容などもフレキシブルに対応することができます。

 

小容量から大容量まで対応できるアルミパウチのサイズ、容量の対応範囲がございますので、ご希望の方はお問い合わせいただけますと幸いです。

 

>>事例詳細はこちらから

 

あらゆる化粧品サンプル製造のお悩み・ご要望にお応えします!化粧品サンプル製造のことなら、化粧品サンプル・試供品受託センター.comまで!

化粧品サンプル・試供品受託センター.comを運営する足柄香粧株式会社は、高い生産管理基準・品質管理基準を満たしたアルミパウチ、ボトル、ジャー、メイクパレットの化粧品サンプル製造を実現します。

当社はこれまで、多数の大手化粧品企業様とお取引をさせていただきました。

 

当社では独自の生産管理体制によって、資材確認から充填内容物の検査、最終製品の検査まで徹底して実施しており、厳しい品質基準に合格した製品だけを出荷しております。

また、当社はClass7の清浄度に管理されたクリーンルームを完備しているため、菌に弱いデリケートなバルクの充填にも対応可能です。

 

そのため、大手化粧品メーカー様の高い生産管理基準・品質管理基準にも対応できる体制が整っております。

 

 

また、当社の主な強みとして「様々なアルミパウチ充填対応可能」「充填から梱包まで一貫対応可能」「複数の工場拠点によるリスク低減」があります。

①様々なアルミパウチ充填対応可能

当社では20台のアルミパウチ用充填機を保有しており、充填時のノズルをはじめとした買う種部品も自社開発しているため、バルクの粘度や容量に合わせて、安定した品質・精度を保った充填が可能です。

 

②充填から梱包まで一貫対応可能

充填、仕上、梱包まで一貫対応しているため、お客様の納期短縮やコストダウン実現します。

また包材・資材の調達代行も可能であり、お客様の資材調達にかかる工数や検査に要する工数を削減することができます。

 

③複数の工場拠点によるリスク低減

試供品・少量充填に特化した工場を3つ保有しているため、複数拠点によるリスク低減の実現することができます。

集中した生産拠点を有することで、万が一いずれかの工場で生産がストップしてしまっても、その他の工場にて対応が可能です。

 

 

「難易度が高く、希望する充填を行ってくれる会社がなかなか見つからない・・・」

「高品質な化粧品サンプル製造によって、お客様に安心・安全の化粧品をご提供したい」「よりリードタイムを削減した製造を実現したい」

 

このようにお悩み、お考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

>>お問い合わせはこちらから

 

>>対応範囲・サービスメニューはこちらから

最新記事